片柳弘史『やさしさの贈り物』より

 

尊敬の念 3月1日より

互いへの尊敬こそ、健全な人間関係の土台。たった一つでも、心から尊敬できるものを相手の中に見つけられたなら、その人との関係は長続きします。他に欠点がたくさんあったとしても、尊敬の念が乗り越えさせてくれるのです。

 

出会いを待つ 9月1日より

先のことを心配して、絶望する必要はありません。離れてゆく人がいれば、声をかけてくれる人もいます。あざける人がいれば、手を差し伸べてくれる人もいます。

悪いことばかり考えず、必ずやって来る出会いを、楽しみに待ちましよう。

 

やさしく包む 9月30日より

どんなに厳しい言葉で責めても、相手を変えることはできません。それどころか、自分を守ろうとして、相手はますます頑なになるでしょう。人間を変えられるのは、

すべてをあるがままに受け入れ、やさしく包み込んでゆく、愛のぬくもりだけです。

 

まず自分から 10月11日より

傷つき倒れた人に、「それでも、あなたの人生には意味がある」と伝えたいなら、まずは自分が信じること。「どれほど弱く、傷だらけでも、すべての命は限りなく尊い。わたしの人生には確かに意味がある」と信じて生きる人だけが、そのメッセージを相手に伝えられるのです。