幸せとは~『やさしさの贈り物』より


あるもので感謝

『やさしさの贈り物』の1月19日には

どんなに高く昇っても、幸せにはたどり着けません。上にはさらに上があり、どこまでもきりがないからです。幸せを目指すなら、低いところに下りましょう。自分の弱さを受け入れ、あるがままの自分と和解できたなら、そのとき心が満たされるでしょう。

と書かれています。人はつい、地位や名誉を求めますが、それは人を幸せにしてくれないと思いました。一つ獲得すると、人はまた新しい物を獲得したくなるからです。いますでに、与えられているものに立ち止まり感謝することが、幸せの近道だと思います。神さまは弱さも含めて愛してくださる方。神さまの愛を信じて、あるがままの自分をゆるすとき、こころは幸せで満たされるのだと思います。「もっと強くなったら愛される」と、つい誤解してしまいます。「あれもしなければ、これもしなければ」とパニックになるのではなく、弱さも受け入れて、ありのままの自分で勝負したいと思います。

 


オリジナルな存在

『やさしさの贈り物』の2月9日には

わたしたちは誰もが、世界にたった一人のオリジナル。人の真似をして、誰かのコピーになる必要はありません。自分のよさを磨き上げ、世界にたった一人、自分にしかない輝きを放つ。それだけを目指せばよいのです。

と書いてあります。ここにも、幸せを感じるヒントを感じました。それは、一人一人が神さまに創られたオリジナルということです。人はつい、自分の弱い部分をみて、自分を嫌いになってしまうことがあります。それは、育った環境や、人間関係も影響しているかもしれません。一度立ち止まって、自分は誰の評価を第一にしているのか考えてみましょう。両親や友人、学校の先生、職場の上司でしょうか。しかし、神さまは「あなたは愛されている、大切な神さまの子供」とよびかけています。自分の輝きとは、神様が一人一人に与えられた、ありのままの輝き。その輝きを、大切にしたいと思いました。

 


自分のペースで

片柳神父の2021年10月30日のツイートに

「あるがままの自分を受け入れなければダメだ」と思い込んで、あるがままの自分を受け入れられない自分を責める必要はありません。弱さや欠点だらけでも、自分なりに精いっぱい頑張っている自分を認めてあげる。ただ、それだけでいいのです。https://t.co/jogry4CxOk

とあります。私はこれを読んで、心が慰められました。私は焦っていて、いますぐに「ありのままの自分を愛さなければ」とか「幸せを感じなければ」と誤解していました。私は無理をして、幸せなふりをしていたのです。片柳神父の言葉と出会い、なにかが出来ないからといって自分を責める必要はない、ということを感じました。自分なりに精一杯やっている自分を認めてあげてよいのです。

 『やさしさの贈り物』10月17日には、『大きな幸せを見つけられないときは、小さな幸せを集めましよう。道端に咲く花の美しさ、頬をなでる風のさわやかさ、道で人とかわす挨拶のあたたかさ。そんな小さな幸せを集めてゆけば、幸せがいっぱいに詰まった心で一日を終えられるでしょう。』と書いてあります。大きな幸せを見つけられないときは、小さな幸せを感じてみませんか。神様はあなたが生きているだけで、「私は本当に嬉しい。あなたと会えて良かった。」と、呼びかけてくださる方。

 一杯のコーヒーがおいしかった、Youtubeで楽しい動画を見れた、可愛い猫を見つけた。小さな幸せは、生活のそばにあると思います。自分のペースでよいのです。『やさしさの贈り物』12月31日には、『飛び上がるほど大きな幸せは、一生のうち何度もありません。幸せな人とは、何もない日々の中に喜びを見つけ、一日一日を感謝して生きられる人。幸せな人生とは、大きな幸せに満たされた数日と、小さな幸せに満たされた無数の日々のことです。』と書いてあります。ささやかな幸せを、今日も感じてゆきたいです。