片柳弘史『やさしさの贈り物』より

 

よい面も見る 1月29日より

トラブルが起こったとき、「なぜ、こんなことになったんだ」と考えず、「このくらいで済んでよかった」と考えられる人は、不幸さえ幸せに変えられる人。悪い面だけでなく、よい面も見る癖をつけましょう。幸せに生きることを癖にしましょう。

 

人間同士 2月11日より

お互い弱い人間同士。欠点や足りないところを批判しあい、傷つけあっても仕方がありません。お互いのよいところを見つけあい、足りないところを補いあい、ともに支えあいながら生きてゆく。それが幸せへと続く道です。

 

幸せの芽 3月12日より

悲しみが心を耕すとき、砕かれて柔らかくなった心の畑に、小さな幸せが芽を出します。何があっても押しつぶされない、愛や希望、信頼の芽です。その芽を大きく育てられますように。

 

幸せになる力 4月1日より

幸せな人とは、見つける力、驚く力、感動を人と分かちあう力、与えられた恵みを感謝する力を持っている人のこと。特別なものは必要ありません。誰にでもあるそれらの力を磨くだけで、わたしたちは幸せになれるのです。

 

自分の幸せ 4月18日より

幸せそうな人の真似をしても、それで幸せになれるとは限りません。大切なのは、その人にはその人にふさわしいものがあり、自分には自分にふさわしいものがあると気づくこと。他人は気にせず、自分にとって本当に必要なものを見つけましょう。

 

そばにある幸せ 5月1日より

庭の手入れや鳥の世話、豆から挽いた一杯のコーヒー。幸せは、わたしたちの身の回りの、ささやかなことのなかに隠れています。大きな幸せを探しに、出かけてゆく必要はありません。

すくそばにある幸せを見つけましょう。

 

幸せの感受性 5月2日より

家族や仲間の思いやりに気づいて感謝する心があれば、道端に咲く花や木々の美しさに気づいて感動する心があれば、わたしたちはいつでも幸せになります。幸せは、手に入れるものではなくむしろ感じとるもの。「幸せの感受性」を磨きましょう。

 

幸せの記憶術 5月15日より

嫌な言葉はすぐ忘れるが、励ましや感謝の言葉は忘れない。何かしてあげたことはすぐ忘れるが、してもらったことは忘れない。自分の苦しみは忘れても、相手の苦しみは決して忘れない。それが、幸せに生きるための記憶術です。

 

競争から抜け出す 108日より

「競争社会の論理」は、誰も幸せにすることがありません。成功した人たちは、さらなる成功を求めて苦しみ、成功しなかった人たちは、自分の価値を疑って苦しむのです。この論理から抜け出したところに、本当の幸せがあります。