『やさしさの贈り物』は日付が書かれていて、366日の言葉で構成されています。
片柳弘史神父がTwitterで投稿している文章の中から、366日にまとめた本です。『こころの深呼吸』の続編にあたる本で、2020年12月2日に発売されました。
『こころの深呼吸』の読後感想にも書きましたが、仕事や人間関係、生きる様々な場面に、新しい視点を提供してくれる慰めに満ちた本です。
たとえば、本書の6月20日を開くと、
「大きなストレスがのしかかっているときは、普通に暮らすだけでも疲れます。そんなときには、周りの人を思いやりながら、普通に暮らすだけで十分に立派。何か特別なことをしようと、あせる必要はありません。」と書いてあります。
私は、人は特別なことをしなければ他人に認められないと誤解していました。片柳神父は「普通に暮らすだけで十分に立派」と語ります。これを聞いて「今の自分で良いんだ」と慰められました。
現代は様々なことで混乱しています。 私は、自分とは何か分からず混乱していました。いつも背伸びして自分を大きくみせようと必死になっていました。『やさしさの贈り物』はそんな無理をしている私に次のように言っています。
『誰もが、世界でたった一人、自分だけにしかないよさを持った神さまの最高傑作。もし「わたしなんかつまらない人間だ」と思っているなら、それは自分のよさにまだ気づいていないだけ。自分が自分であることに、誇りを持って生きられますように。』
『やさしさの贈り物』を読んでいると「あなたに会えてうれしい。あなたが生まれてくれて本当によかった」と言われているような気がして幸せな気持ちに包まれました。
『やさしさの贈り物』より
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