仕事~『こころの深呼吸』より


できること

『こころの深呼吸』3月5日の文章には仕事が忙しいときパニックに陥るのは、すべてを完璧にこなそうとするから。できないことまでしようとせず、できることを着実に仕上げてゆきましょう。完璧であることより、誠実であることを目指しましょう。』と書いてあります。完璧になるのは、きっと『こうでなければならない』と、自分に厳しすぎるからだと思います。しかし、働く中でも、他人と助け合って知恵をだしあえば、きっと素敵なアイデアがうまれるでしょう。


ボチボチゆこう

『こころの深呼吸』4月28日の文章で、「あれもしなければ、これもしなければ」と考え続けていれば、せっかくの休みも休みになりません。体を横たえても、頭が働き続けていれば疲れはとれないのです。仕事のことはいったん脇に置いて、頭をゆっくり休ませましょう。』と書いています。休むことをしっかりしなければ、疲れはててしまうでしょう。休むのも働くことと同じくらい大切なことではないでしょうか。

 片柳神父の『ほんとうの自分になるために』(PHP)の本で、「高い目標を追い求め、仕事に夢中になっているとき、わたしたちはつい体のことを忘れてしまいがちです。ですが、そんな働き方は長続きしません。頭では「まだ大丈夫」と思っていても、体はやがて悲鳴を上げ始めます。貧しい人たちに奉仕するにしても、会社で働くにしても、家事や子育てに励むにしても、まずは「よく遊び、よく眠り、よく食べ」て、自分の命をしっかり整えることから始めたいと思います。」と書いています。他人と助けあって仕事していくためには、まずは自分自身が救われている必要があると思います。

 『こころの深呼吸』には「おぼれている人には、他のおぼれている人を助けることができません。助けたいなら、まず自分が救助されてからです。悩みの相談もそれと同じ。まず自分自身が救われないなら、他の人を救うことはできません」と書いて有れます。他人を救うためにも、まずは自分の身体をいたわってあげる必要があるというのです。人間の体力には限界があります。限界を忘れて走り続けたら、人は誰もが途中で疲れはててしまうと思います。一人で無理なら、なにもかも一人で背負う必要はないと思います。できないことはできないと認め、ちょうどよい自分で、のびのびと生活してゆきたいと思いました。

   


素敵な出会い

仕事では人間関係が影響します。『こころの深呼吸』4月1日の文章では、『自分と同じ考え方、感じ方をする人との出会いは、安らぎと喜びをもたらす恵み。自分と違う考え方、感じ方をする人との出会いは、学びと成長をもたらす恵み。無駄な出会いは一つもありません。すべての出会いが恵みです。』と書いてあります。人は、自分の性格と似ていると人だけを好きになりがちです。しかし、自分とは違う考え方との出会いも、プラスにみています。人は、教えることは得意ですが、学ぶことは下手だと思いました。私自身も、キリスト教徒になって誤解していたのですが、なんだか聖書を教えるのがクリスチャンと誤解していました。しかし、イエス様は、「あなたがたは仕える者になりなさい」と言われました。その言葉の中には、「あなたがたは、学ぶものになりなさい」という意味も含まれるのではないか、と最近考えるようになりました。「あなたの意見は、間違っている!」とすぐに否定するのではなく、たとえ意見が異なっていても、「そういう見方もあるよね。教えてくれてありがとう」と感謝すること。そこから、自分の予想を遥かに超えて成長していく可能性が広がるのではないでしょうか。